ST TYPE ギター組み立てキット作成ガイド
はじめてのギター製作にチャレンジ!
ギター組み立てキットST TYPEの作り方をご紹介します。ここでご紹介する方法は、シンプルにギターを作成する手順のひとつです。自分のこだわりにあわせて、順番や内容を変更して、自分流のオリジナルギターを作ってみるのも楽しいですね!
必要な工具:電動ドリル・プラスドライバー・クランプ・カッター・ハンダごて(ハンダ)・ペンチ
- (1)チューニングペグの取り付けます
- (2)バックパネル部分にストリングホルダーを取り付けます
- (3)ボディにネックをはめ込みます
- (4)ピックガードの取り付け位置を確認します
- (5)ブリッジを取り付けます
- (6)配線:アースでノイズ対策
- (7)配線:ジャックへ配線
- (8)サウンドチェック
- (9)ジャックプレートを固定します
- (10)ギターの調整
(1)チューニングペグの取り付けます
ギター組み立てキットでは、チューニングペグ・ブッシュ・ワッシャー・ネジで1セットとした、6弦分・6セットが同梱されています。
ST TYPE、TL TYPE、EX TYPEは6連タイプ。LP TYPE、SG TYPE・FV TYPEは3:3のペグとなります。3:3タイプは左右でペグの向きが異なりますので、取り付けの際はご注意ください。
まずはヘッドの裏側からチューニングペグ、ヘッドの表側からブッシュ・ワッシャーを取り付け、仮止めします。 その後、ヘッドを裏返して、下の画像のように、仮設置したペグが平行に設置されるように定規等で調整します。 調整後、シャープペンシル等でネジ穴の位置に印をつけておくと便利です。
シャープペンシル等で印をつけたネジ穴部分に、電動ドリル等で下穴を開けます。 ネジをそのまま挿入してもよいですが、メイプルネックは木材が硬いので、ネジ穴がばかになる可能性があります。先に電動ドリルで下穴を開けておくことを、おすすめします。
下穴を開けたら、すべてのネジを締め、表側からブッシュを固定するとペグの取り付けは完了です。
ヘッドにはストリングガイドを取り付けますが、これはギター弦を張った後に作業します。
(2)バックパネル部分にストリングホルダーを取り付けます
ST TYPEのボディ背面ザクリ部分に、ストリングホルダーを取り付けます。ストリングホルダーは、ブリッジとボディのをスプリングでつなぎ、アームのバランス調整等に使用します。
この時点では、ねじは仮付け程度に浅く取り付けます。後ほどスプリングを設置した際に、再度調整しながらねじを締めます。
(3)ボディにネックをはめ込みます。
ボディのネックポットに、ネックをはめ込みます。奥までしっかりはめた状態で、クランプ等で固定します。
ボディとネックを固定した状態で、電動ドリルまたは、シャープペンシルなどを利用して、ネックに下穴の目印を付けます。
下穴の目印をつけた後は、一旦クランプをほどき、ネックに電動ドリルで下穴を開けます。バスウッドのボディと比較し、ネックはメイプル材で作られているため、強度も強く、木材が若干固めです。
下穴を開けたあとは、カッターでバリを取ります。
再度、ボディとネックを組み合わせ、ネックプレートをあわせて、ネジをしめます。
なお、ネックプレートの皿の部分が表になっているか確認してください。
(4)ピックガードの取り付け位置を確認します。
ピックアップやコントロールが取り付けられたピックガード一式を、ボディに仮止めします。
まずは、ネジ穴部分にシャープペンシル等でマークをつけ、下穴を開けます。すべての下穴を開けたら、ネジで仮止めします。この時点では、ネジは2〜3個のみの取り付けで構いません。
(5)ブリッジを取り付けます。
ボディにブリッジを仮置きし、ネックと平行になるようにブリッジの位置を決定します。位置が決定したら、シャープペンシル等でネジ穴にマークをつけ、こちらも電動ドリルで下穴を開け、6つのネジでブリッジを取り付けます。
アームアップ等フローティング状態にしたい場合は、ネジは最後まで締めきらずに、すこし余裕がある程度に残します。チューニングの安定のために、ネジをしめきってるという判断もありです。
ブリッジを設置したら(2)で取り付けた、ボディ裏のストリングホルダーとブリッジを、スプリングでつなぎます。 スプリングの本数やかけ方はお好みで調整可能ですが、とくにこだわりがない場合は、平行に3本つけます。
だいぶ完成形が見えて来ました。 次の工程で、ピックアップ等の配線を調整しますので、仮止めしていたピックガードのねじを外します。
(6)配線:アースでノイズ対策
ボリュームポットの3本の端子のうち、真ん中の端子(2番端子)から伸びるコードは2芯になっています。これをカッター等で分解し、コーティングされた芯はジャックへ、もう一方の裸になったコードの束は、ボディ中央の穴からバックパネルに通します。
バックパネルへ通したコードは、ストリングホルダーにハンダづけします。
この位置に先にハンダをつけておいて、コードをハンダづけします。
(7)配線:ジャックへ配線。
ピックガード側から、ジャックのほうへ2本のコードを通します。 2芯を分解した、ボリュームポットの真ん中の端子(2番端子)から伸びるコードはジャックのHOTへ、もう一方のポット裏からつながるコードをジャックのCOLDへ接続します。
下記配線図をご参考ください。
この配線図の「色」は、実際の配線の色とは関係ありません。
(8)サウンドチェック
この段階でミニアンプ等で、サウンドのチェックを行います。 一本だけでもかまわないので、ギター組み立てキットに付属のテスト用ギター弦を張って、問題なく弦の振動が出力されるか確認します。
(9)ジャックプレートを固定します。
サウンドチェックで問題なければ、ジャックプレートをネジ止めします。 ここでも下穴を開けてから、ネジ止めするとスムーズです。
(10)ギターの調整
ヘッドにストリングガイドを設置します。ストリングガイドは通常、1&2弦に対して設置します。 ここですべてのギター弦を張り、チューニングを整えて、弦高やテンション・アーム動作の動作確認を行い、スプリングアームやブリッジ等を調整します。
ストラップピンや、バックパネルのフタなど、残ったパーツを取り付けます。
完成です!
これで一旦完成です。
この後、パーツを交換したり、塗装をチャレンジしてもよいでしょう! 塗装の際には、面倒ですが、一旦パーツやネック・ペグをばらして塗装すると、より綺麗に仕上がります。
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